不妊治療中から葉酸の摂取を!!不足による胎児への影響
妊娠したい人や妊婦さんに、なぜ葉酸の摂取をすすめているのかとゆうと、葉酸が欠乏することで神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなり、胎児に危険が及ぶからです。
神経管閉鎖障害は、妊娠初期(4週〜12週)の胎児の細胞分裂が盛んな時期に、神経管(脳や脊椎)の形成がうまく行われないことによって起こる、先天性異常の一つです。
日本では1万人の出産(死産も含む)に対して6人が神経管閉鎖障害であり、そのうち約3.2人が二分脊椎の障害と1998年の調査で報告されています。
また葉酸が欠乏することによって、授乳期に赤ちゃんの成長を妨げるといわれています。
神経菅閉鎖障害は遺伝などさまざまな原因によるものですので、葉酸を摂取したからといって完全に予防できるわけではありません。
アメリカでは先天異常を防ぐために、パンやシリアルなどに葉酸の添加を義務付けました。
このような対策によって神経管欠損症の発症率は低下しました。
日本では厚生労働省が神経閉鎖障害のリスク低減のために、妊娠したい人達へ日頃から1日摂取量0.4rの葉酸の摂取を呼びかけています。
神経管閉鎖障害とは
二分脊椎
閉鎖障害が神経管の下部に起きた場合をいい、その部位では脊椎の骨が神経の組織を覆っていないため、神経組織が阻害されてしまします。
下肢の運動障害・膀胱・直腸の機能障害が起こることがあります。
無脳症
閉鎖障害が神経管の上部で起こると、脳が形成不全となります。これを「無脳症」といいます。赤ちゃんはお母さんのお腹の中で細胞分裂し成長していますが、頭部がほとんど形成されません。
現在では生まれる前に検査が可能で診断ができますが、「無脳症」と診断されると、人口妊娠中絶の手術が行われることが多いようです
妊娠したいと希望する人は、いつから葉酸を摂取すればいいのか?
妊娠したい人は、葉酸をいつから摂取すればいいのでしょうか?
神経閉鎖障害は、葉酸の摂取によって発症を低減できると、数々の研究によってわかってきました。
葉酸の摂取だけで完全な予防ができるわけではありませんが、約10各国の国で、葉酸の多い食品やサプリメントなどから葉酸を摂取することを勧めています。
このような先天異常は、妊娠初期から妊娠10週以内に発症するといわれていて、妊娠がわかってからでは遅いことがあります。
赤ちゃんを妊娠したいと希望している人は、普段から葉酸の多い食品やサプリで、葉酸を摂取するようにしましょう。
計画をたてていても、はっきり妊娠する時期はわかりません。葉酸はいつから摂取するかとゆうと、妊娠したいと思ったときから、葉酸の多い食品などを摂取するよう心がけましょう。
葉酸は水に溶けやすく、体内で吸収されにくいとゆう性質があるため、上手くサプリメントを活用するのもいいかもしれませんね。しかしサプリメントで葉酸を補うときは、過剰摂取に注意します。