基礎体温の見方 【ガタガタグラフから見る不妊となる原因】
妊娠するための体に必要なことは、「排卵しているか」ということがとても重要となります。
最近はストレス社会とも呼ばれていますが、生活環境や生活習慣などによって簡単にホルモンバランスは崩れます。
女性の体はデリケートなので、このようなことが原因で生理不順を引き起こし、排卵が起こらないなどといった症状がでることもあります。
基礎体温を測っている方の中には、温度がバラバラだったりガタガタのグラフだったり、妊娠しやすい排卵日を特定するのが難しい方もいます。
ここでは、生理不順のかたのガタガタグラフを例にして、どのようなことが原因となり妊娠しにくい身体となっているのか解説していきます。
基礎体温の見方 【生理不順のガタガタグラフ例】
ガタガタグラフ例1:低温期・高温期がいつなのかわからない!
基礎体温が低温期と高温期が2相にわかれていないため、妊娠したい場合に重要となる排卵日を予測することがこのグラフからはできません。また、生理開始日を予測することもむずかしいでしょう。
ガタガタグラフ例2:低温期と高温期の温度差が0.3度以下!
基礎体温に、低温期と高温期の温度差がない場合、無排卵の可能性が考えられます。排卵がおこらないため黄体ホルモンが分泌しないので、生理がきても無排卵月経であるかもしれません。
低温相から高温相に上がるときの温度差が、0.3以上あれば排卵が正常におこっているといえます。
ガタガタグラフ例1:高温期が9日以内で短い!
高温期に入ると、子宮は妊娠にそなえて準備をはじめます。しかし高温期が9日未満で高温期と低温期の温度差が0.3℃以内である場合、黄体ホルモンの分泌が少ないために、妊娠に備える準備ができません。
この状態を黄体機能不全といいますが、基礎体温を測ることでわかる、隠れた不妊の原因があるのです。
日頃から基礎体温をはかることで、このような身体の変化に気づくことができます。ホルモンバランスのチェックや排卵の有無を確認することで、妊娠したい人は身体の管理ができるのです。
排卵が正常に起こる基礎体温グラフの見方
- 二相に基礎体温グラフが分かれている!
- 温度差が0.3℃以上はあがる!
- 高温期が2週間ほど続く!
正常な方の基礎体温グラフでは、上記のように温度が変化します。ガタガタグラフの方は、排卵日の特定や有無を確認することが難しので、妊娠しにくいのです。基礎体温を3〜4ヶ月続けてもガタガタグラフの方は、一度産婦人科を受診されてみてくださいね。
女性不妊に多い生理不順の原因は、約30%が排卵障害といわれています。ここでは、排卵障害がおこる原因について詳しく解説しています。