女性不妊の原因 【排卵障害(無月経)の症状と治療法!】
妊娠したい場合に排卵はとても重要になりますが、不妊原因でもある排卵障害に大きく関わる無月経とはどのような病気なのでしょうか。
女性には毎月決まって月経が来ますが、無月経とは月経が来ない状態であることをいいます。
無月経ということは排卵が起きていない、妊娠できない状態であるということです。
妊娠したい人は、不妊症の原因となる無月経について知っておきましょう。
無月経は以下の2つの状態に分かれます。
原発性無月経
18歳の成熟期であるにも関わらず、生まれてから1度も月経がない、初経が始まらない状態であること。
続発性無月経
月経が毎月来ていたのに、何かが原因で月経が3ヶ月以上ない状態であること。
(不妊の原因ではない妊娠、授乳期間、閉経前などで月経が止まっている場合も考えられる。)
排卵障害の原因:無月経の症状と治療法
無月経の原因
- 無理なダイエットによる体重の減少や、過食症による急激な体重の増加が原因で起こるホルモンバランスの崩れ。
- 強いストレスによる体の変化やホルモンバランスの乱れ。
- 激しいトレーニングや運動によって、身体や精神的にもストレスがかかり、無月経となる原因。
- 高プロラクチン血症による無月経の原因。
- 早期閉経、43歳未満で卵巣機能が働かなくなり、閉経してしまう。
この他にも流産や人口中絶、甲状腺、糖尿病などの病気や薬の副作用などによっても、無月経が起こる原因となります。
無月経の症状
原発性無月経の症状
月経が1度も来た事がないという症状、その他には思春期であるのに体の成長がみられないことが症状としてあります。
ただ初経が遅れているのであれば、体の成長もそれと同じく遅れる事が多いようですが、原因ははっきりしていません。染色体異常症や、卵巣形成障害が原因であることも考えられます。
卵巣系性障害の特徴的な症状としては、思春期の成長期であるのに、わき毛や陰毛が生えないことや、おっぱいが大きくならないことがあります。
膣欠損(ちつけっそん)生まれつき膣の1部、または全部が欠けている病気や膣中隔(ちつちゅうかく)膣を2つもつ重複膣、子宮の奇形の疑いのある病気などによる、月経血流出路が異常なために無月経が起きている場合は、月経と同じく生理痛(腰痛、下腹部の痛み)などの症状が現れます。
続発性無月経の症状
月経が止まっているという症状、その他の症状はあまりみられませんが、精神的な強いストレスなどで体重が減少したために、続発性無月経を引き起こしている可能性もあります。
その他の症状として、高プロラクチン血症が原因である場合には母乳がでたり、頭痛や視界が悪く物が見にくくなったりする症状が出ます。
無月経の治療法
無月経の原因は人それぞれで症状も違いますので、治療法としてはカウンセリングや体重の調節、ホルモン剤や漢方など、その人に合った治療方法があるようです。
妊娠したい場合は、排卵が起こり月経が正常であることが必要になります。なるべく早めの治療が必要な場合もありますので、無月経が2〜3ヶ月続くようなら産婦人科を受診してみましょう。