女性不妊の原因 【排卵障害によって起こる月経の症状】

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排卵障害は女性不妊の原因の中でも、全体の約30%をしめる最も多い不妊の原因です。

 

簡単に排卵障害を説明すると、「妊娠したい場合に必要となる卵が、何かの原因で卵巣から放出されず妊娠に至らない」とゆう病気です。

 

ホルモンは、妊娠したい人にとって重要な排卵や月経などに深く関わります。

 

ホルモンバランスの崩れによって、排卵に関わる体の機能が正常に働かず、排卵障害の原因となるのです。

 

なぜこのような原因がおこるのかとゆう理由については、原因が不明ではっきりとされていませんが、遺伝や生活習慣、ストレスなどもまた、ホルモン分泌が正常におこなわれない原因と考えられています。

 

1.排卵障害原因 【性腺刺激ホルモンの分泌異常】

脳の中にある中枢神経が異常であるために、卵巣に指令が届かず機能が低下している状態です。

 

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性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモン)は、脳がらの指令を卵巣に伝える役目があります。

 

脳の視床下部から指令がくると、性腺刺激ホルモンは脳下垂体から分泌されます。しかしこれらの中枢神経に障害があると、性腺刺激ホルモンが分泌されず排卵が起こらない原因となります。

 

視床下部性

排卵障害のほとんどの原因は、視床下部性といわれます。
激しい運動やダイエットなどの体重の減少、肥満や心因性ストレスなど、日常生活からも原因が引き起こります。また確率は極めて少ないですが、X線や脳腫瘍、脳炎などが原因になることもあります。

下垂体性

下垂体腫瘍や炎症、手術の際の大量出血などによる下垂体の異常、ストレスもまたが原因といわれています。食生活など生活習慣を改善しても効果がありません。

 

2.排卵障害原因 【卵巣機能低下】

卵巣の中の卵の素となる原始細胞が、高齢になるにつれて減少し、中には20〜30代でもあるにかかわらず卵巣の機能が低下する場合もあります。

 

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卵巣の機能低下によって、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が激しく減少します。

 

これらのことから、若年性更年期障害ともいわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。過激なダイエットや先天的な病気、薬の長期による使用(特定のもの)が原因でも卵巣に異常がおこります。

 

症状

基礎体温が2相にわかれていない・月経の異常 
※卵巣機能が停止した場合は、無月経、無排卵となります。

 

3.排卵障害原因 【多のう胞性卵巣症候群】

卵がたくさん入る袋は成長するのに、成熟卵胞に満たないために排卵できない状態が続きます。
次第に卵巣の被膜が固くなり、ますます排卵を妨げます。

 

卵巣の代謝が下がり、黄体ホルモンや男性ホルモンの分泌量が増えることが原因といわれていますが、はっきりとした理由は原因不明です。

症状

月経不順、基礎体温の乱れ

 

4.排卵障害原因 【黄体化未破裂卵胞】

卵胞細胞の中で卵子は成熟するのに、卵胞が破けないために卵子が外に排出できず、卵巣内で黄体化してしまう状態です。
卵子が外へ排卵せず黄体化すると、排卵した場合と同じく黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌します。
このため排卵は実際におきていないのに、基礎体温が上昇して排卵されたようにみえます。

 

5.排卵障害原因 【黄体機能不全】

女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)の異常な分泌によって、受精卵が着床する子宮内膜が厚くならず、着床しずらくなる状態です。
不妊の原因や流産の原因となります。

 

6.排卵障害原因 【高プロラクチン血症】

排卵障害の原因のなかでも全体の10〜20%を占める原因は、高プロラクチン血症です。
プロラクチンはペプチドホルモンの一種で、脳の下垂体前葉から作り出さるホルモンの一種です。

プロラクチンの働き

  • 母性本能に深く関係があるといわれている。
  • 乳腺の発達を促し、母乳を分泌させる。
  • 成長ホルモンと構造が似ていて、体の働きを調節する役割を持っている。

排卵障害について説明する女性

妊娠をしていないのに母乳が出るときなどは、「高プロラクチン血症」である確率が高いといえます。赤ちゃんに母乳をあげる期間中は、プロラクチンの血中濃度があがます。

 

プロラクチンの血中での濃度が高いと排卵しにくく、授乳中は妊娠しにくい体をつくるように人間はできています。しかし妊娠中、授乳期間中でない通常の場合でも、プロラクチンの血中濃度が上がる場合があります。

 

高プロラクチン血症の原因には薬剤により起こるもの、流産、中絶後によること、脳腫瘍(プロラクチノーマ)、原因不明などがあげられます。

 

この原因の中で上げられる脳腫瘍(プロラクチノーマ)は、下垂体のプロラクチンを分泌している細胞から発生するもので、過剰なプロラクチンを授乳中でないにも関わらず分泌し続けます。

 

患者さんの多くは、20代〜30代の女性に多くみられます。